自分で飲んで美味いと思った日本酒と本格焼酎、そして愛用してる児島ジーンズも売ってる変な酒屋です

そもそも自分で飲んだ感想じゃないのに、お客様に信じてもらえるのか?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
佐藤 浩一
1972年 福島県双葉郡浪江町生まれ 元々は父親が酒ディスカウントとしてやっていたお店を専門店に方向転換し、福島県いわき市平で自分の好きな日本酒と本格焼酎を販売する酒屋『酒のしのぶや』三代目店主です。酒屋ですが正規販売店として児島ジーンズも販売しています。小学校6年生から続けて柔道は参段。最近はソニーα6000で写真を撮るのが好きです。

僕が仕事を始めたばかりの頃だから今から23〜4年前に『お客様に寄り添った商売・品揃え』じゃ無きゃこれからはダメだ!って何かの講演で聞いたことがあって、それこそ昔は『〇〇ある?』って聞かれて『無いんですよ』って言うのが嫌で問屋さんに探してもらったりして扱うことが多かったんです。

が、ぶっちゃけその取り寄せた商品に思い入れなんて全然無かったです。

だってお客様に頼まれたから仕入れた商品であって自分で飲んだ事もないし味わいすらわかんない商品なんですから…。

そのやり方に生意気ながら疑問を感じていました。

そもそも自分で飲んだ事がないのに

ただお客様から注文されて仕入れただけの商品だったとしても1〜2本で仕入れられないから1ケースとかで仕入れるけど、お客様は飲んでみたいからと言うことで1〜2本だけでいいわけですよね。

そしてその残りはお店で売ることになるんですけど、そんな商品ばかりを扱っていたら自分で飲んだ事がない商品ばかりになってしまうわけじゃないですか。

その商品にネットで調べたメーカーさんや蔵元さんの売り文句だけを書いて価格を書いてお客様に説明もせずに売れるんでしょうか?

前にも書いたかもしれませんが僕は仕事を始めたばかりの時にお酒の味わいなんて全然わからなかったから、親父がお客様に説明してる文言を聞き耳を立てて暗記して自分で聞かれたら再生専用スピーカーのように一言一句間違えないようにお伝えしてました。

でもそんなのはお客様にすぐにバレますよね。

【お前にお酒の味がわかんのか?】

その時にお客様に言われて何も言い返せなかったのがメチャクチャ悔しかったなぁ…。

だって本当の事だし僕が飲んで感じた僕の言葉じゃないですからね。

自分で感じた事を自分の言葉で伝えなきゃお客様にも伝わらないんだってその時に思ったんです。

ちょうどそんな時にとある芋焼酎に出逢ったんですよね。

その当時は大手蔵元さんの本格焼酎5種類さえあれば事足りる程度の本格焼酎消費率だったウチのお店には無い銘柄で、いわきの酒屋さんで『飲みやすい芋焼酎』と言うPOPに惹かれ買って帰って飲んでみたら、本当に僕の中での衝撃的な出逢いでした。

それまで芋焼酎って言えば飲んだら次の日まで臭いオッサンの飲み物ってイメージだったんですけど『こんなに飲みやすい芋焼酎があるならいろんな人に飲んでもらいたい』って思ったのが本格焼酎に力を入れ始めるきっかけでした。

そこからは問屋さんにお願いして取れる商品リストを出してもらい手当たり次第に集めて並べてたんですけど、本格焼酎を一番並べてた時で約400種類はありましたけど今考えると恐ろしいですね(笑)

だって自分で飲んで探したものじゃなくて問屋さんから仕入れられる商品を集めただけで、自分の言葉じゃなくメーカーさんや蔵元さんのコメントを商品説明に書いて、さも自分で飲んだかのような説明をお客様にしてたんですから…。

そりゃお客様に『味がわかんのか?』って言われてもしょうがないですよね。

蔵元直送を知ってから

そんな事を繰り返してるうちに蔵元さんから直接仕入れる事ができるんだと知ったんです。

元々酒ディスカウント店だったんで問屋さんから商品を仕入れ他店との価格競争で、あっちのお店が1円安い時くと「問屋さんとかメーカーさんからあっちのお店に1円安く卸してるんだ!」って勝手に思って、問屋さんとかメーカーさんに嫌われても価格交渉ばかりし本当に世間知らずの生意気なガキだったと思いますよ。

でもその当時は【安売りは正義】だと思ってましたからね…。

だけど蔵元さんから直接本格焼酎を仕入れられる事を知ってからは自分で飲んで美味いと思った蔵元さんに連絡して、どうやったら仕入れる事ができるのかを聞き徐々に種類が増えていき、酒屋さんのグループのオリジナル商品だとわかればグループにも参加させてもらい、そこで知り合った酒屋さんに紹介してもらったりでトントン拍子で蔵元さんから直接仕入れる商品が増えていきました。

お恥ずかしい話ですけど本格焼酎に力を入れてやってる!って言ってても九州には一度も行った事がないんです(笑)

今年こそは行ってみたいな。

自分で仕入れた商品はシッカリと味わいをわかってないとお客様に説明できないし、自分で飲んだ感想をお客様に伝えるとそれを聞き入れてくれるお客様も増えていき「こないだ勧めてもらったの美味かったよ。今日も何かオススメある?」と言われる事が本当に嬉しくて、僕はそのお客様の言葉が聞きたくてこの商売を続けてきたのかもしれないですね。

だから今扱っている日本酒も本格焼酎も全て飲んで自分で気に入った商品しか扱っていないので、商品ラインナップに偏りがありすぎるしお客様の求めてる商品がない場合が多いのも実情ですが、それでも自分で納得したものを自分の言葉でお客様にお伝えしたいと思っているので、僕としてはこのスタイルを崩すことは現状考えていません。

お酒は嗜好品

そもそもお酒は嗜好品だと僕は思ってまして人の好みは十人十色なんで、そこに正解も不正解もないんですよ。

数学みたいに万国共通で1+1=2とかじゃないですからね。

だからこそ面白いんだと思うしあくまでも個人的主観でしか判断しないじゃないですか。

人に『これ美味いよ!』とオススメされても自分の好みに合わなければ違うだろうし、自分で美味いと思ってるお酒を誰かに否定されても自分が美味いんだったらいいと思うんです。

だったら自分で美味いと思うお酒を飲むのが一番美味い飲み方なんだと僕は思います。

そして僕は自分の感覚を信じて自分の好きなお酒を自分で飲んだ感想でお客様に伝えていければと思います!

この記事を書いている人 - WRITER -
佐藤 浩一
1972年 福島県双葉郡浪江町生まれ 元々は父親が酒ディスカウントとしてやっていたお店を専門店に方向転換し、福島県いわき市平で自分の好きな日本酒と本格焼酎を販売する酒屋『酒のしのぶや』三代目店主です。酒屋ですが正規販売店として児島ジーンズも販売しています。小学校6年生から続けて柔道は参段。最近はソニーα6000で写真を撮るのが好きです。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Copyright© 酒のしのぶや三代目店主の戯言です , 2019 All Rights Reserved.